クライン孝子だいせんせいとの文通記録(2007年11月30日〜12月1日)

僕発第一回質問状
送信者: <******@excite.co.jp>
送信日時: Fri, 30 Nov 2007 22:59:44 +0900
宛先: ****@******.de
Cc:
件名: 「クライン孝子の日記」の記述についてのお問い合わせ

 拝啓 初めてメールをお送りいたします。
時折「クライン孝子の日記」を拝見いたしておりますが、本日の更新
「■2007/11/30 (金) 映画「南京の真実」スタジオを見学」の中に少
々合点のいきかねる記述がございますので質問させていただくことに
致しました。

 問題の記述は「ちなみにドイツ連邦共和国はあのニュルンベルグ裁
判については不当裁判として一切、国は認めていませんし、そう宣言
しています。」との部分ですが、歴史上のどの事象を指してこうお書
きになったのか、差し支えなければお教え願いたいと思います。

 なにかとご多用のこととは存じますが宜しくお願い申し上げます。
                             敬具

東京都****
*****

問題の記述


※下から二行目に「そう宣言しています。」と書かれている。


クライン婆さんの第一回返信
送信者: Takako Klein <****@*****.de>
受信日時: Sat, 01 Dec 2007 01:22:28 +0900
宛先: ******@excite.co.jp
Cc:
件名: Re: 「クライン孝子の日記」の記述についてのお問い合わせ

*****さま

メールありがとうございます。
この一件に関しては、来年3月より、
某月刊雑誌において、連載として詳細に
まとめます。
一言で言い切れないので、まことに申し訳ありませんが、
この裁判が戦勝国による報復裁判であったことは
第一次、二次世界大戦を通して、歴史を探求していきますと
見事に浮き彫りにされてきます。

連載終了後、一札の本にまとめます。

どうかそれまで、お待ちくださいますよう。、

今後ともよろしくお願い申し上げます。

クライン孝子

僕発第二回質問状
送信者: <******@excite.co.jp>
送信日時: Sat, 01 Dec 2007 01:57:19 +0900
宛先: ****@******.de
Cc:
件名: 回答ありがとうございます。

 前略 早速にご回答賜りありがとうございました。
しかし少々納得いたしかねるご回答内容ですので再度確認させていただき
ますが、当方の指摘した記述ではあなたは、ドイツ政府が公式にニュルン
ベルグ裁判を否認する宣言をしているという内容をお書きになっているわ
けです。

 それに対して当方は、歴史的事実として、それはどの事象を指すのでし
ょうか、こういうことを伺ったわけです。
すなわち、その事実の摘示をお願いしたわけですから、著作の刊行まで秘
匿する必要のある問題ではあり得ませんでしょう?

 それともあなたがお書きになった「ドイツ政府の宣言」というのは事実ではなく、あなたの独自の憶測なのでしょうか?

 宜しければご回答いただくことを重ねてお願い申し上げます。

                               草々

東京都太田区
  ********

クライン婆さんの第二回返信
送信者:Takako Klein <*****@********.de>
受信日時: Sat, 01 Dec 2007 02:44:06 +0900
宛先: *******@****.co.jp
Cc:
件名: Re: 回答ありがとうございます。

******さま

憶測ではなく、ドイツ連邦共和国はこの裁判を
戦勝国の一方的裁判であるとして、
認めていないのは事実であり、
今日、今一度、その事実を確認いたしました。

誤解を招いてもうしわけありませんでしたが、何も私の著作の
宣伝をしたわけではないのです。
歴史的事実ということであれば、一言では語れないということを
お知らせしたかったまでで、その点、ご理解くださいますよう。


さて、貴殿のご質問ですが、
もし歴史的事実を「限定」するのであれば、
敗者を一方的に悪と決め付け裁いた勝者によるニュルンベルグ裁判と
申し上げておきましょう。

いいかえれば、戦後60年という月日が経過した今日、ドイツでも敗者側からの
歴史の掘り起しが始まり、これまでタブーとされ封印されてきた
当時の事実が、静かに、公の場で公開され論じられるようになってきた、
といっていいのかもしれません。

というわけです。

では。

クライン孝子

僕発第三回質問状
送信者: <******e@excite.co.jp>
受信日時: Sat, 01 Dec 2007 11:10:52 +0900
宛先: ****@********.de
Cc:
件名: 再度の回答ありがとうございます。

クライン孝子さま

 前略 ご多用中にもかかわらず回答賜り恐縮です。
しかしながら私が伺っているのはそういうことでもありませんし、あなたが
書籍の宣伝をされようとしたなどという邪推も致してはおりません。

 今回ご回答の中に

> 憶測ではなく、ドイツ連邦共和国はこの裁判を
> 戦勝国の一方的裁判であるとして、
> 認めていないのは事実であり、
> 今日、今一度、その事実を確認いたしました。

という一節があるのですが、「ドイツが国家として否認した。」
あなたはそれが事実であると主張されており、私はそれが事実であると主張
するに足るtipsをお示しくださいとお願いしております。

 今回はそこが微妙に変化して「認めていないのは事実であり」だけとなっ
ておりますが、原文では「ドイツ連邦共和国はあのニュルンベルグ裁判につ
いては不当裁判として一切、国は認めていませんし、そう宣言しています。」
と書かれています。
この二つの文から窺える文意は大きく異なります。

 後者では、「事実」ではなくあなたの「推論」でしかないということにな
ります。
そして、その「推論」の根拠が、アデナウアーの時代にナチ政権時代の官僚
等を特に外務省に多数任用したという事実であれば、それは見当違いである
ことは、当時のアデナウアーの発言からも明らかだろうと思いますし、以後
ブラントの時代に入るとドイツは政治取引の材料であったにしろ寧ろ積極的
に認めるようになっていると思います。

 修正学派やネオナチが騒ぐことと国家が宣言するということは歴史的意味
、政治的意味も重みもまったく異なることなのであり、そのことを混同され
ているとすると些かおかしな話になると思います。

 繰り返しますが、私がご質問を致しましたのは、あなたが当初お書きにな
った「国家として宣言した。」を主張するに足るだけのtipsをお示しくださ
いということであり、それは「そう考えることも出来る。」といった程度の
事象ではなく国家あるいは国家元首としてのdeclarationであるとかstateme
ntである必要があると思います。

つまり今回お返しいただいた

> さて、貴殿のご質問ですが、
> もし歴史的事実を「限定」するのであれば、
> 敗者を一方的に悪と決め付け裁いた勝者によるニュルンベルグ裁判と
> 申し上げておきましょう。

というような内容では回答にもなんにもなっていないと言えますし

> いいかえれば、戦後60年という月日が経過した今日、ドイツでも敗者側
> からの
> 歴史の掘り起しが始まり、これまでタブーとされ封印されてきた
> 当時の事実が、静かに、公の場で公開され論じられるようになってきた、
> といっていいのかもしれません。

この程度のことは日本国民中の中程度以上の学歴者なら誰でも知っている
話であり、今更解説を賜る必要は無かろうと思います。

 どうにもおわかりにならないようなのでくどく書きますが、私が最初から
お伺いしたいのは、あなたが今回お書きになっている「もし歴史的事実を「
限定」するのであれば」なのであり、それは、「ドイツが国家としてニュル
ンベルグ国際法廷を否認したと。」断定し得る事実なのです。
そしてあなたからの回答が「それはニュルンベルグ裁判だ。」ではこれは些
か失笑を禁じ得ない、こういうこととなりますが如何でしょうか?
                                草々

東京都大田区
******

クライン婆さんの第三回返信
送信者: Takako Klein <****@*****.de>
受信日時: Sat, 01 Dec 2007 13:02:58 +0900
宛先: ******@*****.co.jp
Cc:
件名: Re: 再度の回答ありがとうございます。

******さま

ご指摘の一件

三月ごろ日本へ帰国しますので、お会いして
ご説明しようかと思います。
どうも、その辺、お互いに歯がかみ合いそうにありませんので。
どうでしょう?
いろいろとお教えいただくこともありましょうし、
私の方からも、最近のドイツ事情に関してお話したいと思います。

表現についてのご指摘、有難うございました。

今後ともご教示のほど、よろしくお願い申し上げます。

クライン孝子

僕発最終便
送信者: <******@excite.co.jp>
送信日時: Sat, 01 Dec 2007 14:46:28 +0900
宛先: ****@*******.de
Cc:
件名: ありがとうございました。

 前略 長々とおつきあいをいただきありがとうございました。
当方がお願いしたことは、あなたがお書きになった内容に関する確認であり
ますから、本来ならさして面倒な作業でもございません。
たった何年何月の誰それの声明なり演説なり宣言であるとお答えいただけば
足りるものでした。
しかしながら明確なお答えがいただけなかったことは残念であります。

 そういう性質の事項であります故、今回摘示をいただけないものがお会い
してお話しをしたところで解明されるとは思えませんし、なによりも、公式
にそういう事実はないわけですから「ドイツは国家として宣言した。」とあ
なたがお書きになったことに対する当方の質問への反証はもとより不能なの
ですよ。
また、それとは異なる理由として、当方一月末を以て日本を離れます故、お
誘いの件に関しましては辞退させていただくことと致します。

 とまれおつきあいをいただきありがとうございました。

東京都大田区
********

 でほとぼりがさめたと思ったのかどうかは知らんけど、12月4日になってこっそりこんなことを書いてるんだな。

■2007/12/04 (火) 徴兵/徴農発言で謝罪? おかしな国の首長さん
そういえば、私もあることで反論メールが届いたものですから、、 メールではどうも歯がかみ合いそうにないので、会って論争しようと申し込んだところ、1月から外国に出るとかで論争できないと断ってきました。 何だかねえ、こんなものかなあと残念な思いをしました。


これで論争がどうちゃらよく言うわ。(大爆

論争と言うよりも、僕が質問をした、たったそれだけ。
そしてそれに対してなんら有効に答えることも出来ずに、これまたこっそりと猿猿日記の大嘘記述を書き換えた、これだけのことでしょ?(大爆


さて「歯が噛み合いそうに」がたびたび出てくるんだけど、どういう意味?



※この段階ではいつの間にか「宣言しています。」がこっそりと削除されている。(大爆


おまけ「クラインせんせい「ジョン・ラーベ」に関する質問をスルーの巻」

    「クライン孝子だいせんせいとの文通記録(2007年12月28日)」

クライン孝子 Takako Klein スパイ防止法 さても ドイツ ジャーナリスト ノンフィクション作家 旧東独 旧東ドイツ 安倍晋三 小泉純一郎 似而非保守 似而非右翼 インチキジャーナリスト エセ保守 エセ右翼 シナ 工作